活動報告
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     釧路開発建設部 菊地次長
講話『世界と日本の食糧事情及び釧根管内の農業・酪農について』を聞く


日時 :  平成20年12月17日(水曜日)

場所 : 釧路キャッスルホテル

内容 :   釧路根室圏まちとくらしネットワークフォーラムは17日、釧路キャッスルホテルで例会を開き、釧路開発建設部の菊池一雄次長を招いて、『世界と日本の食糧事情及び釧根管内の農業・酪農について』と題した講話を聞きました。

 菊池次長は、現在の世界と日本の食糧事情や世界人口の増加や異常気象の頻発化などを要因に需要と供給のバランスが不安定な状況にあることが紹介されました。また、日本とオーストラリアの農業構造等を比較し、生産力の違いを示しながら、EPAが日本や本道農業に大きなダメージを与える可能性をについても指摘されました。

 現在、交渉が進む日豪EPAに関して、規模の面で国内の酪農業が太刀打ちできないとの認識を述べ、農業を犠牲にしてまで締結を望む財界人の姿勢に懸念を示しました。

 日本の酪農事情では、国際的な需要増に合わせ配合飼料価格と肥料価格が高騰、道外酪農は危機的な状態で、「ことし7月以降の月の生乳生産量は、道が都府県を逆転した」、「今後も本州は減るだろう」と予測と述べられました。また、「牛乳の消費は減っているが、だぶついて過剰という意味ではない。道は生産力を維持しなくてはならない」とも述べました。

 管内で進む環境保全型かん排事業が、家畜のふん尿を利用して購入肥料費の節減などを図り、牧草収穫量の増加、粗飼料自給率の向上につなげるもので、酪農家が化学肥料費を抑制できるという効果が分かり、浜中町のはまなか地区では、事業参入を希望する酪農家が多いことも紹介されました。

 最後に「農業が営まれなくなれば、生産基盤も役に立たない。これは農業者だけの役割ではない。皆さんも別の形でサポートしてもらえればと締めくられました。




【講話資料】
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