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     釧路圏まちとくらしネットワークフォーラム例会で湿原保全の意義など学ぶ

日時 :  平成18年12月4日(月)

場所 : 釧路市 釧路キャッスルホテル

内容 :   釧路圏まちとくらしNWF」は4日、釧路キャッスルホテルで今年最後の例会を開催した。

 釧路市の工藤公園緑地課長と釧路開発建設部の七沢次長を招き、湿原保全の意義と方向性などを学びました。
 工藤課長は、釧路市の市街地と釧路湿原の間に位置する大規模運動公園の整備に閲し、建設中の釧路根室圏総合体育館に高さ25メートルの展望台を併設することや館内に湿原景観を引き込んだプロムナードを整備すること、施設裏手の湿原2・7ヘクタールを2010年度までに保全整備する方針であること、この湿原にはタチギボウシ、サワギキョウ、エゾノコギリソウなどの群落があり、キタサンシヨウウオの産卵が見られることも紹介し、「これだけ街に近い湿原はなかなかない。体育館を利用しながら、身近に湿原を感じてほしいということで、当初計画に含まれていたプール、自転車トラツクなどをやめ、湿原保全にかじを切った」などの説明がありました。

 七沢次長は、ラムサール条約登録湿地内の湿原面積が1977年以降、50平方キロメートルも減少するなど、乾燥化が急激に進んで危機的状況にあるが、人口20万都市から車で20−30分で到達できる大規模な湿原は世界的にも希有という事情もあり、観光資源の面からも湿原保全が重要なこと、注目を集める茅沼地区の蛇行復元については、登録湿地直前の直線化した本流を右岸に堆積してある残土で埋め戻し、蛇行した昔の流路に戻すという概要に触れ、「これで水流が緩やかになると、登録湿地内への土砂流入が減り、右岸側への溢水(いっすい)が起こりやすくなることでヨシ、スゲなど湿原の植生が戻る。魚も住み易くなる」と説明がありました。更に「現在の生態系がどうなるのかという議論もあるが、すべてを解明できるまで待っていられる状況ではない、というのが自然再生協議会の見解。できることから取り組んでいかないと」と語られました。














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