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    Home   >   活動報告   >   H18.01.27 みちとくらしネットがセミナー開催「みちネットの会」が北海道の暮らしと道の現状と課題をまとめた

     「みちネットの会」が北海道の暮らしと道の現状と課題をまとめた

内容 :  「高速交通ネットワークの形成 本道はまだ不完全」

都道府県の中で最も広大な面積を有し、しかも地方都市が遠方にある本道は、全国でも有数の広域分散型社会となっている。
旧国鉄の分割民営化後、本道の線路は全延長の3分の1に当たる1364`が廃止となり、代替交通は自動車に大きく依存し、道路整備の重要性が増している。
陸路は、バスやトラック、乗用車などが交通手段だが、必然的に移動時間に制約が生じる。農水産物の鮮度を保持したり、広く点在する観光名所を案内し、出張などの通勤圏を確保するには、高速道路の需要が高まりを見せている。
高速自動車国道は、旧建設省が1966年度に整備計画延長を7600`と定めたが、本州ではほぼ100%の供用率なのに対し、本道は50%と大幅に立ち遅れている。
高規格幹線道路は、全国1万4千`の計画に対し、2005年末現在の整備率は全国平均が63%。ところが、本道は半分に満たない40%にとどまっている。
本道と本州の時間距離を対比した場合(03年度現在)、札幌の位置を東京に重ね合わせると、札幌−稚内間(5時間50分)は東京−盛岡間(5時間57分)に相当し、札幌−根室間(8時間50分)は東京−岡山間(8時間51分)に匹敵する。
世界遺産に登録された知床は、海外からの観光客が急増しているが、知床を発信地とし、本道全体をPRする足が確保されていない。
オホーツク圏では移動時間の長さに32.4%の観光客が不満を寄せている。
離島の利尻・礼文を含む道北は、周遊ルートの確保が悩みの種で、稚内にロシアから輸入されるタラバガニは5割以上が関東へ出荷されている。
全国一の生産量を誇る釧路・根室の生乳、サンマをはじめ、函館のイカ、十勝のナガイモや夏ダイコン、宗谷黒牛もブランド化し、輸送体制を確立するアクセス強化が求められている。




新聞記事
北海道建設新聞 平成18年1月27日



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